東日本大震災 支援⑭
高円寺・被災地応援マルシェ vol.4
投稿日 2012年05月03日
カテゴリー その他の話題, イベント、集会等の内容報告, スローフード運動について, 国内ニュース, 東日本大震災(東北関東大震災), 私が考えるスローフード
あの日から、二度目の春が巡ってきました。私たちは東日本大震災の被災地を継続的に支援するため、毎年杉並区高円寺の10の商店街が連携して開く『高円寺びっくり大道芸』の会場を借り、今年も4月28日と29日にJR高円寺駅南口広場で応援マルシェ(市場)を開きました。
数年前に生まれたバイコット(BUYCOTT)という言葉は、ボイコット(BOYCOTT)とは正反対に消費者が商品を買ってその生産者を支える運動を意味します。生産は消費がなければ成り立ちません。大量生産・大量消費によって問われるのは、消費者の意識の在り方です。良い食材・食品を作る小生産者を守ろうとするスローフード運動は、その方針のなかにバイコットの考え方を強く持っています。私たちが行う被災地応援マルシェは、被災地の生産者の方々の商品の購入し、困難な状況で生産を続けようとする人たちの僅かながらも力になりたいと願う、バイコットのひとつです。
汗ばむほどの晴天に、出店してくださったのは岩手県大槌町のエルマーノ洋菓子店、味噌・醤油の醸造元・岩手県陸前高田町の八木澤商店、私たちが毎月勉強会を開く「六本木農園」関連の生産者、福島県いわき市出身の女将がいる中野区野方の居酒屋「もじよ」など。私たちはスローフード気仙沼の男山本店のお酒、スローフード福島の人気酒造のお酒、斉藤さんのキュウリ、丹野さんの味噌などを直接販売しました。そして、東京農大の学生たちが声をからして通行人に呼びかけてくれた結果、売れゆきは好調。ほぼ完売でした。 東日本大震災から一年過ぎた春、互いに支え合うバイコットを通して新たな絆が生まれつつあります。
コメント
コメント(1) “東日本大震災 支援⑭
高円寺・被災地応援マルシェ vol.4”
今回のマルシェは、スローフードすぎなみだけの思いで開催したのではありません。昨年急きょ特別イベントとして開催させていただいたのと違い、大道芸の正式関連イベントとして、高円寺の街の一員として開催させていただけたのが大きかったのです。
当日、朝から日差しが強く、屋根なしではモノが痛んでしまうからと高円寺フェスの佐久間さんが急きょテントを貸して下さり、パル商店街の寝具店ベルピアの城石さんが大量の販売商品の荷受をして下さり、純情商店街のまちの駅から机の貸出し、パル商店街事務所が荷物運搬の台車を貸して下さり、ゴミの処理、人の混雑をうまく緩和してくれたボランティアスタッフの方々等々、ほんとうにお世話になりました。
高円寺の商店街の人々は、被災地復興への思いを失っていません。だからこそ、われわれのイベントを大切にしてくれたのだと思います。
とはいえ、スタッフの人数集めから、出展者・販売品目の決定までけっこう苦労し、当日の販売も、初日は人は大勢通るものの思うようにブースに立ち寄っていただけず、昨年との空気の違いを感じさせられました。
二日目になって、ようやくお客さんに大勢立ち寄っていただけて、どうにかアピールできたかなあという感じです。
被災地の復興は、これからが正念場です。
とはいえ、被災地復興というだけで、モノを並べれば売れる、という状況でもなくなってきています。
それを二日間通じて、肌で感じました。
今後、どのようなかたちで、東京の消費者にアピールを続けていくか、商店街の人々とも話し合いながら、やり方を練っていきたいと思います。