スローフード沖縄・奄美からのお知らせ
投稿日 2010年04月06日
スローフード沖縄・奄美代表の田崎さんとメンバーの大浜さんが、沖縄の伝統食材を使った「オキナワン・ピンチョス」(ちょっとお洒落な肴)のレシピ集を発行しました。大浜さんのお店「泡盛楽園」は、ぼくが那覇に行ったときに立ち寄る定番のお店です。4月11日(日曜日)午後1時から、銀座の沖縄県のアンテナショップ「わしたショップ」で、そのレシピの試食会が開かれます。案内は下記をご覧下さい。佐々木さんとぼくは、参加する予定です。御都合のつく方は、是非、ご来場下さい。
脚本家倉本聰さんの「富良野塾」
投稿日 2010年04月06日
あさみです。
今朝の読売新聞の編集手帳が印象的だったので転載します。
予備知識無しに生きたニワトリ渡されたらパニックになりますよね。
「いただきます」という言葉の意味を考えるということにも繋がりそうです。
塾には「原始の日」があったという。その日は電気もガスも使えない。焚(た)き火のパーティーでは塾生の各班に生きた鶏をあてがい、調理させた◆脚本家の倉本聰さんが私財を投じて北海道富良野市に開いた「富良野塾」である。自分でシメるんですか! 倉本さんの随筆集『左岸より』(理論社刊)によれば、当初、塾生たちは生きた鶏に恐慌をきたしたらしい◆塾生が浴びた倉本さんの言葉を。「シメル。血抜きをし、毛をむしり、ケツから手を入れて内臓を取り出す。残酷だなんて逃げるな。その作業をいつも誰かがやってくれていたんだ。食うだけ食っといて残酷だなんて言うな。罪の意識にさいなまれたら祈れ。こういう時のために神様はいるんだ」◆脚本家と俳優を養成する以上に、共同生活を通して人間を養成する、生き方を学ぶ塾であったろう。この26年間に300人以上もの卒業生を世に送り、「富良野塾」が一昨日で閉塾した◆巣立った若者たちのなかからいつか、土の、汗の匂(にお)いのするドラマを書く人、演じる人が現れるだろう。『北の国から』の五郎や草太がまとっていた、あの匂いのする。
(2010年4月6日 読売新聞編集手帳より転載)
新聞記事の転載が続いたので、次はなにか書きます。
天然うなぎ 野田岩
投稿日 2010年04月05日
4月というのにこの寒さ・・・
神谷町にある天然うなぎ屋さんの野田岩でランチをして心身ともに温まりました~♪
(ちなみに、天然うなぎを頂けるのは4月~12月です)
野田岩
住所 : 東京都港区東麻布1-5-4
電話 : 03-3583-7852
営業時間 : 11:00~13:30、17:00~20:00
定休日 : 日曜日
交通手段 : 地下鉄大江戸線赤羽橋駅、又は日比谷線神谷町駅より東京タワー方面へ徒歩5分
スローフード秦野からのお知らせ
投稿日 2010年04月05日
お隣、神奈川県のSF秦野から「スローピクニック」のご案内をいただきました。下記をご覧下さい。SF秦野は、交流会を開いたりお互いのイベントに「乗り入れ」たりする、SFすぎなみの友好コンビビウムです。御都合のつく方は、直接連絡を取り、ご参加ください。‘10.04.11SF HADANO SlowPicnic
(↑ 写真は、昨年8月に開かれた交流会の様子)
生物多様性プロジェクトからのメッセージ
投稿日 2010年04月05日
昨年秋の、「テッラ・マードレ・ジャパン」の際、スローフード東京の黒川さんたちが中心に立ち上げた「生物多様性プロジェクト」の方々が、メッセージを発しました。「生物多様性プロジェクト」は、スローフードジャパンでは、初めてのコンビビウムを横断する自主組織です。下記からお読みください。
blog’10.04.05-01 Message of Diversity
(↑ 写真は、昨年、12月6日の「手作り忘年会」で味わった大根、蕪の数々)
庭のアシタバ
投稿日 2010年04月05日
スローフードすぎなみのロン六甲です。2009年11月に会員になりましたが、夜の会食に一度参加しただけの「不良会員」です。それでも息の長いお付き合いをしていきたいと思っています。
先日わが家の庭(マンションの1階で庭付き)を観察していたら、アシタバが2株育っているのを発見しました。
既に30~40センチほどに伸びています。前の住人が大の植物好きで、いろいろな野草や木を庭に植えていました。その中にアシタバがありました。ところが昨年、花を咲かせたのを最後に枯れてしまいました。「アシタバは花が咲いたら終わり」と聞いていたので、「これでわが庭では見られないか」と無念に思っていました。寒さで庭の手入れをしないでいたため、思わぬ“再会”に感動したものです。てんぷらかおひたしでいただくと美味しいのですが、なんだかもったいなくて、摘みかねています。もう少し株が増えるといいのですが…。
伊豆下田の出身で、子供の頃は春になると山へ入ってアシタバをよく摘んだものです。あの特有の香りと苦味を敬遠する人も少なくありませんが、私にとっては「ふるさとの味」です。アシタバのほかワラビ、セリ、フキノトウなどはこの時期わが家の食材になっていたものです。
木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」に出てくる山の草木の話ではないですが、野草は肥料も農薬もなく自然に育ってきます。その自然の生命力に感動します。人間はその命を分けてもらっているわけで、自然に感謝しなければなりません。酒飲みの私なんぞは、つまみに旬の山菜があれば十分幸せです。私は杉並おやじ遊友塾の会員ですが、塾ではこの時期、群馬県みなかみ、新潟県松代町(現在は十日町市)に山菜ツアーに出掛けます。山の中を歩き回っているだけで元気をもらえます。
PS:「奈良大会」に添えた資料
投稿日 2010年04月04日
先月のスローフードジャパン奈良総会で、スローフードすぎなみから、以下の資料を参加者全員に配布しました。これは、昨年5月に、メンバーの大屋さん・斉藤さんが訳し、代表の佐々木さんが監修した、スローフード・インターナショナルの文書でした。内容は、昨年行われた「EU議会」選挙の議員候補者に宛てた、農業政策の提言です。既報の通り、この文書は、総会の席上で取り上げられることはありませんでしたが、私たちが参加しているスローフードは、本来、このように農業政策にも提言し、社会的なプレゼンスが高い運動です。ご一読ください。
‘09.05.29SFI Manifest for EU Cong.
(↑ 写真は、上空から見たドイツの農村)
スローフードジャパン 先月(3月6日)の奈良大会 報告
投稿日 2010年04月03日
遅くなってしまいましたが、3月6日に奈良で開かれたスローフードジャパン全国総会の報告です。スローフードジャパンは、何が変わって、何が変わらないのか・・・・、お読みください。
愛宕神社の花見ランチ♪
投稿日 2010年04月02日
愛宕神社の境内にある田崎真也の和食店『T』でお花見ランチをしました☆
ここは東京の食材を利用した地産地消のレストラン。今日のメニューは特別のお花見弁当で、桜ごま豆腐のお吸い物と桜おこわがとても美味しかったです! ^^
T
住所: 東京都港区愛宕1-5-3 愛宕神社境内
電話番号: 03-5777-5557
交通手段:東京メトロ銀座線虎ノ門駅徒歩10分
営業時間: ランチ 11:30~14:00(L.O.14:00) ディナー 17:00~21:30(L.O.21:30)
定休日: 月曜日
中国の大干ばつ、農家に壊滅的打撃
投稿日 2010年03月31日
先日、ワールドウォーターデイの紹介がありましたが、中国では雨が降らずにかなりの広域で干ばつになり農作物も打撃を受け物価高が起きているようです。
中国はアメリカに次ぐ日本の食料輸入先です(資料1、資料2)。
今後日本にも影響が出てくるのでしょうか?
3月30日 AFPBBNewsより転載
毎朝、中国南西部雲南(Yunnan)省の農家のDong Guichengさんは、雨が降っていることを祈りながら目を覚ます。しかし、深刻な干ばつが続く毎日に、ますます落胆と絶望がつのるばかりだ。
この光景は、中国南西部の乾燥地帯に暮らす数百万人の人々が繰り返してきたものだ。Dongさんは毎日、徐々に水量の減る貯水池まで歩き、クルミの木やクリの木に与えるわずかばかりの水を汲む。雨はもう半年も降っていない。
家族用の飲料水がかろうじて確保できるほどで、Dongさんは1週間も風呂に入っていない。作物への被害により、今年の収入は80%減になるという。
「とても心配だ」と、Dongさんは自宅から2キロ離れた貯水池で、妻のDao Haiyanさんと水を汲みながら語った。「今後も雨が降らなければ収入が無くなってしまう。(干ばつの)影響は言葉にできないほどだ」
■中国南西部を襲う100年に1度の大干ばつ
干ばつは雲南省、貴州(Guizhou)省、四川(Sichuan)省、広西(Guangxi)チワン族自治区、大都市の重慶(Chongqing)を襲い、100年ぶりの大干ばつと呼ばれている。作物は壊滅的な打撃を受け、物価は高騰し、中国で頻発する水不足問題が浮き彫りとなった。
前年9月以降の降雨量は例年の半分以下まで落ち込んでいる。普段は温暖な雲南省は、貯水池が干上がって河川の水量が減少した、乾ききった環境災害地帯に変わってしまった。
中国政府によると6000万人以上が干ばつの影響を受けており、1800万人以上の国民と1100万頭以上の家畜が飲み水不足に苦しんでいる。しかも被害は日に日に拡大している。
品不足により、経済的に重要な砂糖や米、茶、生花類の価格が高騰した。また、多くの水力発電でも水力が徐々に減少しており、国営通信は今週、貴州省では水力発電所の90%が機能停止に陥っていると伝えていた。
気象学者らによると、干ばつは6月を過ぎても終わらない可能性がある。人工降雨のための化学物質を散布する大規模な取り組みも行われたが、大気中に水分が無いために失敗に終わったという。
中国政府は対策として干ばつ被災地に飲料水を緊急輸送し、また、緊急用水計画を立ち上げ、数千本の井戸を掘った。しかし、Dongさんは、雨が降ることと比べれば、これらの対策の土地への影響はほとんどないに等しいという。
■原因は気候変動か急速な経済成長か
中国政府の気象関係者らは、近年の異常気象の多発の原因が気候変動にあると主張している。
しかし、「China’s Water Crisis(中国の水危機)」という著書があるMa Jun氏は、中国が経済成長を優先するあまり発生した大規模な森林伐採や水質汚染、水資源の枯渇などが干ばつの被害を拡大したと指摘している。(c)AFP/Dan Martin
閑話休題
投稿日 2010年03月30日
家から2分ぐらいの所にある、都立○○○病院裏の坂道に咲く桜です。中学生の頃、むさぼり読んだ石坂洋次郎の「陽のあたる坂道」に登場するような坂道です。(石坂を知ってる人、もう少ないだろうなァ・・・・・)。
ところが、この病院、統合でこれから取り壊されます。今年で、もう見納めにになるかもしません。
大連滞在中のTさん、東京の桜は、今日5~8分咲きです。季節の便りをお届けします。SFすぎなみのメンバーのTさんは、現在、中国の大連に長期滞在中です。Tさんの近況は、以下から。
残した料理をドギーバッグに
投稿日 2010年03月29日
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/cooking/20100327-OYT8T00281.htm
食品の廃棄を減らすため、余った料理を入れて持ち帰る容器「ドギーバッグ」の利用が広がりつつある。ただ、食中毒には十分注意しよう。
ドギーバッグは、折りたたんでバッグなどにしまえるケーキ箱のような形で、洗って繰り返し使えるものが多い。大手スーパーや雑貨店に置いてあり、一つ400~1000円程度だ。
食べられるのに捨てられる食品は、国内で年間500万~900万トンと推計されている。食中毒が心配で持ち帰りを断る店が多いが、最近は環境保護の観点から、持ち帰りOKの店も増えている。
横浜などで3ホテルを展開する国際ホテルは、立食パーティーの料理のうち、冷めても傷みにくい香港式焼きそばなど14品目を、希望する客に持ち帰ってもらうサービスに乗り出した。
レストランの「TGIフライデーズ」は4月7日まで、ドギーバッグを持参して持ち帰ると飲食代を10%値引きするキャンペーンを行っている。
持ち帰りが可能な店かどうかを見分けるのに便利なのが、「残した料理 お持ち帰り頂けます」と書かれたステッカー。特定非営利活動(NPO)法人のドギーバッグ普及委員会(山本啓一郎理事長)が、客の自己責任での持ち帰りに賛同する飲食店に配布している。現在は約200の飲食店がステッカーをはっている。
持ち帰った食品で食中毒などを起こさないための注意点を表に掲げた。(経済部 竹内和佳子)
2010年3月27日 読売新聞 yomiuri onlineから転載
「世界水の日(ワールド・ウォーター・デイ)2010」と「Tap Project」
投稿日 2010年03月23日
毎年3月22日は、国連が定めた「世界水の日(ワールド・ウォーター・デイ)」です。
今年も、昨日だったわけですが、日本ではほとんど知られていません。
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およそ11億人のひとが安全ではない飲料水資源に頼っていることは、依然、現実です。
したがいまして、「ワールド・ウォーター・デイ2010」のテーマは、「健康な世界のための清潔な水」のテーマのもと、水の質に対する注目を高めることを目標としています。
(Toshi-Shun訳)
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日本では、日照りで水不足になったりもしますが、まずほとんどの地域で水は当たり前のように手に入ります。
都会では特に、水道に蛇口をひねれば水が出てくる。
だから、水がこれからの世界において、確保するのに大変で、重要な投資や争奪の対象になると言われている、ということなどは実感としてピンときません。
しかし、ひとたび世界に出れば、何と言っても水道の生水が普通に飲める、ということ自体、奇跡に近い。
さらに、温暖湿潤で森林が多く、山あいの多い地形の日本では、地域地域にいい水があります。
これは、日本の強み、です。
実際、日本の水を確保する技術、汚水を清浄化したり、井戸を掘ったりというすぐれた技術は、海外でずいぶんと役立っているようです。
先日のスローフードすぎなみミーティングで、「日本発のスローフード」を、ということを話し合いましたが、食そのものではないものの食になくてはならない「水」は、「日本発のスローフード」に最適のテーマ、かもしれません。
日本では、「世界水の日(ワールド・ウォーター・デイ)2010」を受けて、通年で「TAP PROJECT(タップ・プロジェクト)」が動いています。
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TAP PROJECT 2010がはじまります。
この地球で生まれた5歳に満たない子どもたちの中で、5人に1人は、汚れた水しか飲むことができない環境で育っています。
今日も世界のどこかで、汚れた水と衛生環境が原因となって、3,800人もの子どもの未来が奪われています。下痢から脱水症状に陥り、命を落としている現実があるのです。
日本では蛇口をひねれば、当たり前のように出てくる清潔で安全な水、わたしたちが毎日飲んでいるコップ一杯の水で、世界の子どもたちを一人でも多く守れたら。
TAP PROJECTは世界中の子どもたちが「清潔で安全な水」を使えるよう、ユニセフの活動を支援するプロジェクトです。
2007年にニューヨークで始まり、世界各地で展開しています。
具体的には、国連が「世界水の日」と定める3月22日から3月28日までの一週間、このプロジェクトに参加するレストランにおいて提供された水に対して100円もしくはそれ以上の募金をお願いする活動を実施します。
例えば、100円あれば、一人の子どもが40日間、きれいな水を飲むことができます。
清潔で安全な水が手に入らない世界の子どもたちのために、日本でのTAP PROJECT 2010は、東京から名古屋、関西(大阪・京都・神戸)にエリアを拡大して展開します。
※一部、実施期間が異なるレストランがあります。
世界水の日とは
1992年12月、国連総会で毎年3月22日が「世界水の日」と定められました。「世界水の日」は、水資源の保全と開発について考えるための日であり、世界各国でこの国際的な課題について普及啓発するための会議やセミナー、展示会が開かれています。
クロマグロ禁輸否決・・・遠洋漁業と、“G8”の一員であることと
投稿日 2010年03月20日
ワシントン条約の締約国会議で、懸案の大西洋クロマグロ禁輸案が否決されたのは、とりあえず日本の庶民の食卓にとっては、朗報といえるでしょう。
しかし、海洋資源を世界の海に出かけていって獲りまくる、という行動に対しては、今後も風当たりが強まるように思えます。
ここへきて、連日注目されているのが、“近大マグロの完全養殖”。
http://www.flku.jp/aquaculture/tuna/index.html
昨年訪問してきた長崎県対馬でも「トロの華」のブランドでマグロ養殖を行っていますが、これは“畜養”ですね。
畜養については、結局は天然資源を獲ってきて育てる、莫大な量のえさをその間必要とする、そのための環境や生態系への影響を懸念する声も聞かれます。
http://www.maguro-jp.com/fishing/culture/
では、完全養殖ならいいかといえば、やはり意図的にというか、狭いところにいるので結果的にというべきか、トロの部分を増やしながら養殖する、というのがちょっと気になります。
これはしかし、消費者の側の問題かもしれません。
幕内秀夫さんが言うように、消費者が「美味しい」と言うとき、必ず「甘い」「やわらかい」が背景にある、逆に言えば「甘く」「やわらかく」することが売れる決め手となって、そういう食品ばかりが開発され、味覚や噛むことの衰えが指摘されています。
かといって、天然クロマグロをえんえんと大西洋まで出かけていって獲る、そこに費やされるガソリンとCO2、そして他国への配慮を考えると、大差で今回否決されたとはいえ、この際、日本人として反省すべき点もあるかもしれません。
さて、今回、禁輸“賛成”に回ったのは欧米諸国が中心。
これは、G8メンバーと、ほぼ重なります。
G8メンバーは、日本、ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国、フランス、イタリア、カナダ、ロシア。
日本は、欧米諸国に交じって、唯一アジアでG8のメンバー。
これが、ある種の日本人の潜在的誇りであるように思えます。
しかし、同時に禁輸“賛成”国のほとんどが、リーマンショック後の「金融危機」であえいでいる国。
新興国を入れたG20でないと、現在の経済的勢力図を反映していないのは明白です。
日本も、G8–欧米諸国の一員であることをいつまでも誇りに思っていると、「金融危機」であえいでいる国々と一緒に沈んでいってしまうのでは?—-なんて言うと、言い過ぎでしょうか。
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極秘リビア説得工作が奏功…クロマグロ禁輸否決
3月20日1時29分配信 読売新聞
大西洋クロマグロの禁輸が最大のテーマとなったワシントン条約の締約国会議は、予想外の大差でモナコや欧州連合(EU)の禁輸提案を否決し、「ドーハの悲劇」は回避された。
予想外の日本圧勝の裏には、途上国を中心に欧米主導の禁輸案への反発のうねりと、日本政府の周到な準備があった。
◆極秘訪問
否決の流れを作ったのはリビアだった。18日の第1委員会では、リビアの代表が同国の最高指導者カダフィ氏ばりに、「(マグロの国際取引禁止は)先進国による陰謀だ!」と声高に主張し、途上国の反欧米の心情に訴えた。さらに、議論の打ち切りと即時採決を提案し、急転直下、否決へとつながった。
実は今年2月末、水産庁の宮原正典審議官が極秘裏にリビアを訪問し、締約国会議でのクロマグロ禁輸反対に支持を求めていた。日本の説得工作で、当初関心が低かったリビアから、最終的には「日本支持」の言質を引き出すのに成功した。
国際会議では途上国と先進国の対立がしばしば表面化する。いつもは途上国と利害を異にする日本が周到な準備を進め、今回はうまく途上国の欧米主導に対する不満をすくい上げ、“反欧米”と言えるうねりを引き出せたことが、大事な局面で奏功した。
◆中・韓とも連携
今回の会議では、サメ類の商業取引を制限する案も提案されている。中国が、漁業規制の波がクロマグロからサメ類などに飛び火し、フカヒレなどの貴重な食材の確保に影響が出ることを懸念し、日本と共同歩調をとった点も大きい。
委員会採決で、漁業国のアイスランドが秘密投票を求め、認められたことも日本にとっては有利に働いた。禁輸反対派のアイスランドはEUへの加盟交渉中だ。
新興国や中国、韓国との連携や、欧州内の足並みの乱れを確認し、事前の劣勢との見方が一変。日本政府は次第に否決に自信を深めていた。
「いまなら勝てそうです」
赤松農相のもとに、17日、ドーハの町田勝弘水産庁長官から電話報告が入ると、赤松農相は「勝てるなら一気呵成(かせい)にやろう」と、即日採決で否決に持ち込もうとするアラブ諸国に乗る腹を固めた。
「モナコ大敗」。農林水産省内の対策室に、マグロ禁輸案否決を伝える現地・ドーハから電話が鳴ったのは、マグロ禁輸の議論初日の18日深夜だった。
(ドーハ 是枝智、実森出、カイロ 福島利之)
最終更新:3月20日1時29分
甲州街道に拡がるとうがらし
投稿日 2010年03月19日
先日、FMたちかわの「東京ウェッサイ」に、スローフード江戸東京の成田さんにご出演いただき、内藤とうがらしプロジェクトについてお話しいただきました。
番組の内容は↓のページで聞けます。
http://www.tokyowestside.jp/channel/partner/guest/narita-shigeyuki/
成田さんに出演いただく前に、下調べで八王子と日野のとうがらし地蔵を訪ねました。
その際にとった写真をアップします。(写真はダブルクリックで大きくなります。)
八王子駅北口甲州街道北側にある禅東院のとうがらし地蔵
日野駅近く甲州街道北側のとうがらし地蔵
内藤新宿と日野、八王子が甲州街道で結ばれており、ともに品種が八房。
江戸時代は徒歩でとうがらしを運んでいたんでしょうね。
2ヶ所のお地蔵様からそんな歴史のかけらを感じました。
「食文化伝承の現代的な意義」(スローフード岩手・茂木さんのレポート2007年より)
投稿日 2010年03月18日
3年前に、スローフード岩手の茂木さんがレポートしてくれた勉強会のレビューが妙に印象に残っています。
今年は、国連が定めた「生物多様性年」です。
http://www.cbd.int/2010/welcome/
失われていくのは、動植物種だけではありません。
伝統、文化も放っておけば伝承されなくなっていきます。
それが果たして何を意味するのか・・・・考えさせられます。
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スローフード岩手・茂木さんのレポート2007年より
印象に残ったこと
1.講師のお話から
「食文化伝承の現代的な意義」
食文化伝承の意義は、単に昔の食を懐かしむことではない。風土と先人の知恵が一体化した地域固有の食文化の基底には、神々や先祖、家族に 対する人々の祈りや願い・感謝そして愛がある。
食は、命を育むだけでなく、心と絆を育む。心と絆を育むための食のあり方は、
①家族で協力して食卓作り
②家族揃っての食事、
が欠かせない。
現代は飽食の時代であり、流通や冷蔵技術の発達から、保存食の必要性は薄れている。
しかし、食糧・エネルギーの多くを外国に依存するなかでの飽食であり、紛争や温暖化・異常気象の影響等により、食料不足の時代が来る可能性もある。
もし先祖代々受け継いできた食糧保存・調理(お腹を満たすと共に、限られた食材で美味しく食べるための知恵も)を私達の世代が放棄してしまえば、将来の世代を見殺してしまうことになりかねない。
飽食の時代にあればこそ、食の大切さを認識し、伝統の技術を受け継いでいかなくてはならない。
2.“シゲばあ”のお話から
昔から節句には5つのお膳を用意した。
・神様 ・仏様 ・大黒柱 ・井戸 ・厠
そして、神様用はその家の家長が、仏様用はおばあさんが、大黒柱用は長男が、井戸用はお嫁さんが食べた。厠用のお膳は桐の葉で、お皿は桑の葉、節句が終わると半紙で包み、川に流した。
常に冷害・飢饉の恐れがある岩手では、いかに食べ物を確保するかが重要であり、保存できるものは何でも保存した。また、食べ物を粗末にすることなど考えられない時代であった。
嫁は毎日家の雑巾がけをするが、床を磨くだけでなく、食べ物がこぼれていないが探すことも大事な仕事で、こぼれたひえ飯のひえ一粒でも粗末にしてはならなかった。
何事においても「もったいない」の気持ちがあり、81歳になる今でも、その気持ちを失ってはいない。
3.参加者の意見をまとめると…
昔とは家族のあり方が変化し、家庭の中で食文化を伝えることが難しくなっている。
しかし、コミュニティの中で受け継いでいくことは可能。
岩手の山村には高齢者が多く、様々な知識や技術・知恵が蓄えられている。
それらを引き出し、交流を通じて伝えていくことがスローフード岩手にできる役割ではないか。
立川市民農園
投稿日 2010年03月17日
立川では3月1日から今期の体験農園や市民農園が始まり、暖かかった先週末あたりからウチの近所の市民農園でも作業が始まったようです。
立川市には柴崎町と幸町に合計382区画の市民農園があります。
立川駅南口から徒歩15分の住宅地にあるこの農園も100区画もあります。
この農園の脇には玉川上水の柴崎分水という農業用水路があり、農園利用者が水やりをするのにも使われています。
区画ごとにトンネルをつくる方もいれば、露地でやる方もいたり、化学肥料が撒いてある区画もあります。それぞれに個性があって眺めているだけの私としては面白いのですが、露地で植えた苗を小鳥がつついているのは大丈夫なのでしょうか(^^;)
今夜の肴
投稿日 2010年03月15日
ぼくは、自宅で夜を過ごすときは、たいてい、自分で酒の肴を作ります(自宅で仕事することが多いぼくに比べ、出版関係の妻は、帰宅がほとんど午後10時過ぎです)。今夜は「オッ!」と思うほど安かったので、天然物のヒラメのエンガワと、シタキリ(青柳)です。ヒラメもシタキリも、この季節が旬です。
ただいま、満喫中・・・・・。
今後、ヒンシュクをかわない程度に、肴をUPしてゆきます。
農業政策が変わる!?
投稿日 2010年03月14日
3月6日の奈良大会に出席する前夜、共同通信の速報をチェックしていたら、こんな記事がありました。
以下に、コピペしておきます。大規模化の転換は、スローフードの理念には沿っていることだと思うのですが・・・・・・
(*赤字は引用者) ↑山の間の田。佐賀県三瀬村の風景
政府、農協経由見直しを明記
農業基本計画素案
政府が今月中に改定する食料・農業・農村基本計画の素案が5日、判明した。これまでの農協を経由する政策の大幅見直しを明記。農家自身による取り組みを重視し、農家への直接支援に切り替える「農政大転換」を掲げた。農業の大規模化路線は転換し、小規模を含めた多様な農家の育成に力を入れる。
政権交代を受け、民主党色の強い計画。農協や農協とつながりの深い農家の反発が予想されるほか、大規模化の見直しは国際競争力の向上につながらないという批判も出そうだ。
素案はこれまでの農業政策について、農業団体経由では、団体とかかわりが薄い農家への効果が限定的だったと指摘。「可能な限り施策対象に直接作用するものに改善する」として、戸別所得補償制度の導入を後押ししている。
今後は「意欲のある者が主体性と創意工夫を発揮することを促す『個々の取り組みを大切にする施策』に転換する」とした。
現計画が一定規模以上の農家への農地集積を掲げたのに対し、新計画は「意欲ある多様な農業者を育成する」として、路線転換を明確にした。
立川市農業ウド
投稿日 2010年03月13日
立川市農業
スクラップからの記事です。
ウド地下栽培
1.東京都の立川市・国分寺市・武蔵野市などの北多摩地域には江戸時代から、地下に
掘った穴蔵でウドを栽培する独特な技術が伝わっている。
2.日光を一切当てず栽培した純白なウドは「東京ウド」として、市場評価は高い。高
橋正直さん(72)は立川市で2代にわたってウドを作る。息子正士さん(36)。
3.穴蔵=奥行き8メートル・幅4メートル・高さ1.5メートルの室で栽培する。入
口は垂直から斜面。運搬が楽。内部の壁に波板を当て鉄柱で補強。
奈良大会、行ってきました
投稿日 2010年03月10日
↑会場の「新公会堂」能舞台の壇上に立つ、新・旧理事たち
3月6日に奈良市の「新公会堂」で開かれたスローフードジャパン第7回(NPOになってから3回目)全国大会に参加しました。
既報の通り、2月20日のリーダーズ会議で、若生会長は辞任を表明しました。
それに伴って新設された「東京・神奈川ブロック」の理事に、2月27日のSFすぎなみの総会で了承され、新理事に立候補した佐々木代表の就任は、大会でも了承されました。
これまでの若生会長・萱場事務局長・理事・監事は、新体制に移行するための暫定的な措置として、一年間の期限付きで役職を継続します。
会議の内容は、できるだけ早くSFすぎなみのMLで流す予定です。
しばし、お待ちを。
(by Batten)
スローフード立川ツアー 4月24日(土)
投稿日 2010年03月04日
この度、スローフードすぎなみTOKYO・東京ウェッサイ共催「スローフード立川ツアー」
を企画いたしました。
立川は、近年駅前の再開発が進み、中央線新宿以西で乗降客数が吉祥寺、八王子
を抜いてトップとなってます。立川駅周辺の商業化が進む一方、立川市北部の砂川
地区は農業が盛んで、若くて元気な農家さんがたくさんいらっしゃいます。
このツアーを通して消費地と生産地の二つの顔を持つ立川の魅力を体感して頂け
たらと思います。
尚、午前中に集合、解散が午後7時半頃と長時間になってしまうので前後半二部制
といたしました。可能な範囲で皆さまにご参加いただけたらと思います。
日 時 4月24日土曜日
内 容
前 半 11時JR立川駅集合
多摩都市モノレールで移動
スマイル農園 http://smilenouen.web.fc2.com/index.html
フードマイレージゼロを目指す農園主豊泉裕さんのご案内で
農園見学・収穫体験・調理講習をし、昼食。
食べ残し持ち帰り隊インタビュー
結婚式場における宴会料理の食べ残しの現状や対策などを
支配人にインタビュー。
前半終了(16時頃)立川バスで移動(前半のみの方は同バスで立川駅へ)
後 半 高松町シネマ通り 東京ウェッサイがシャッター商店街の再活用を目指し
活動する現場を見学。
立川駅から南武線で西国立駅へ移動
ビール工場ファクトリーカミカゼ http://r.gnavi.co.jp/e648800/
立川の地ビールを、ビールの醸造タンクを眺めながら満喫。
(2時間飲み放題・食事付き)
現地解散(19時半頃)
参加費 スローフード会員 6800円(交通費別)(前半のみ参加の場合3000円)
一般参加者 7500円(交通費別)(前半のみ参加の場合3500円)
(交通費は公共交通機関を使い510円、前半のみだと380円の予定です。)
定 員 20名程度
参加申込 メールでお願いします。前半のみご参加の方はその旨お書き添え下さい。
申込アドレス XLK03572@nifty.ne.jp
※不確定な箇所がありますので、変更が出た場合はご了承下さい。
スローフードすぎなみTOKYO http://slowfood.smile.tc/
東京ウェッサイ(東京の西側から街をハッピーにしたいと活動する団体。
FMたちかわで金曜日19時から自主制作番組放送中。)
http://www.tokyowestside.jp/
その他の話題
投稿日 2010年03月02日
カテゴリに属さない話題など・・・
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