東日本大震災(東北関東大震災・東北太平洋沖地震) 支援②
チャリティー in 「座の市」
投稿日 2011年04月17日
カテゴリー その他の話題, イベント、集会等の内容報告, 各地のコンビビウムから・・・, 国内ニュース, 東日本大震災(東北関東大震災)
4月16日、放射能汚染の風評被害を受ける福島県産のキュウリを、 スローフードすぎなみTOKYOは、劇場「座・高円寺」と共催して開く「座の市」で、販売しました。
販売したのは、スローフード福島のメンバー・斉藤保行さんがハウス栽培したキュウリです。斉藤さんのキュウリは、蕎麦カスなどを中心とした肥料や、昆布粉・トウモロコシの油カスなどを使った高級品。おもに、東京の有名デパートなどで売られていました。ところが、福島第一原発の事故により、福島県の農産物に放射能汚染の風評が広まりました。斉藤さんのキュウリは、「無添加食品販売協同組合安全センター」の調査で、安全面で問題がない、との結果が出ているにもかかわらず、販路を失いました。そこで、スローフード福島が支援を呼びかけたのです。
特定の商品などを買わず、社会的な抗議や主張を表す不買運動(ボイコット)は古くから知られています。しかし、最近、それとは発想を逆にした、フェアトレードなど、特定の商品を買って生産者やコミュニティーを支えるバイコット(BUYCOTT)の運動が盛んになっています。「味の箱舟」「プレシディオ」にみられるように、このバイコットは、スローフード運動を支える考え方のひとつです。二箱送られてきた斉藤さんのキュウリは、すぐに売り切れてしまいました。
「座の市」は、スローフードすぎなみTOKYOが、杉並区立の劇場「座・高円寺」や地元の商店街などと、昨年9月から始めた定期市場です。毎月一回、第3土曜日に「座・高円寺」のエントランス広場で開かれます。スローフードすぎなみTOKYOの呼びかけに応じ、スローフード福島・スローフード長崎・スローフード秦野が、出品しています。スローフード秦野からは、毎回、パン工房「レ・ルルド」の神保さんが来てくださり、早くも「座の市」の名物になりつつあります。また、スローフード長崎がいつも出品する「エタリの塩辛」(写真上・右)は、日本で初めて「味の箱舟」(アルカ)に登録された食品のひとつ。その「味の箱舟」を東京で買える場所が、この「座の市」です。また、今回スローフード福島は、斉藤さんのキュウリのほかに、「人気酒造」の<食べる酒粕><手造り味噌>(写真上・左)などを出品しました。遠方のコンビビウムからの出品は、スローフードすぎなみTOKYOが、委託販売をしています。
高円寺「座の市」は、杉並第4小学校の「味覚教育」とともに、スローフードすぎなみTOKYOの活動を支えるプロジェクトのひとつです。
なお、スローフードすぎなみTOKYOは、4月30日~5月1日に開かれる「高円寺びっくり大道芸2011」の復興支援チャリティーマーケットで、スローフード福島・スローフード茨城の協力を得て、風評被害に遭っている農産物を販売する予定です。
コメント
コメント(2) “東日本大震災(東北関東大震災・東北太平洋沖地震) 支援②
チャリティー in 「座の市」”
おいしそうなキュウリですね。私は京都生まれの大阪岸和田市育ちですが、私の母が売り物にならない曲がったキュウリやトマトを農家から直接買っていたことを思い出しました。
でも、味は格別でした。
こちらでは、まっすぐで1本ずつラッピングされた外国産キュウリが売られています。農薬、それとラップから発生される有毒物質などを考慮すると、今の福島の安全性が保障されたキュウリのほうが健康的だと思います。
ドイツでも変なうわさが流れていますが、正しい情報を発信するよう、日本の皆様と外国の日本人にアピールしたいです。
ぼくは、酒の肴で好きなもののひとつが、キュウリを味噌で囓るヤツ。今夜は、斉藤さんのキュウリと人気酒造の手造り味噌で、ご満悦です。
>ドイツでも変なうわさが流れていますが、正しい情報を発信するよう、日本の皆様と外国の日本人にアピールしたいです。
放射能は見えないものだから、人間の想像力をかき立てるのでしょう(笑)